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ときさんブログ

ヘルニアン・ラプソディ

帰国子女は楽じゃない

その他

photo by archer10 (Dennis)

上手く言えないから悩むのですが、自分でもまとめたいので書いてみます。

帰国子女です。面倒臭いので自ら進んで言わないですが…

英語出来ていいよね

よく言われます。いいのか悪いのか、この国ではわかりません。日常的に使わないからです。ただ、この一言にはイラっとします。なぜなら

勉強せずに覚えられて羨ましい

という意味も若干含まれている気がするからです。8歳で予習無しで渡米してESL(English as Second Language)を受けながら夜は自宅で自習してという生活を3年繰り返しました。これでやっと同級生とまともに意思の疎通ができるようになりました。その間、現地校の宿題だけではなく、日本から送られてくる通信教育の課題(義務教育なので通常は日本人学校に通うが、日本人学校がなかったため通信教育)もやる。小学校低学年で毎日寝不足とカルチャーショックと戦っていました。

母も家族以外に会話する相手がおらず、ノイローゼ(今で言う鬱だろうな)になりました。日本人なんていないので話し相手ができません。隣近所は歩いていけますが、日本語が通じる相手などいません。日本に国際電話するのも高いので急いで要件だけ伝えてなるはやで切る。それにこっちが電話する時間って日本では夜中ですしね…

そんな母も帰国後、英語わからんクセにルー大柴化してて時々イラっとしますけどw

進学とかキャリアとか

先日、松坂大輔選手のソフトバンク移籍で奥様とお子様がアメリカに残り、単身赴任になるというお話がありました。お子様の教育と将来性を考慮してとのこと。まぁ、家賃400万円とかはよくわからんですが、個人的な経験から言えば、残ることである種将来のキャリアに良い影響があるのではないかと思います。

僕の弟も、帰国した当時、小学6年生だったけど、帰国せずに残りたいと言っていました。しかし、小学生にアメリカで1人で留学みたいなこと、親としては難しかったのでしょう。親は無理だと言いました。今でもそれを悔やみ、親を恨んでいるみたいですが…弟は帰国子女枠を利用して当時幾つかの名門私立中学をお受験しましたが残念な結果に終わりました。

僕?僕は帰国子女枠なんて使えなかったので、一般的な公立中学に入り、そして普通にアホ高校の入試を受けて、嘆願書を提出していたのでギリギリでも入学できて、アホなので中退しました。

とまぁ、ぶっちゃけると、あのタイミングで帰国してワケのわからん公立の中学、高校とか出るよりも、日本の企業の人事の人が見てもよくわからん「なんちゃらユニバーシティ卒」みたいな方が「おおお」ってなったのかも知れません。そんなもんだって野村沙知代さんも仰ってました(嘘)

でも、それを活かすも殺すも本人次第なんですよ。ただお子様にそういった選択肢を残すという意味では松坂大輔選手の奥様の言うことはごもっともな気もするワケです。折角ここまで…という意味で。

社会人になり…

中卒(高校中退)な僕は大企業には縁はありませんが、いくつかの会社にお世話になり、割と英語で頼られるシーンが多いです。仕事なので喜んでやります。でも、これだけはやめてほしいです。

なんか英語でしゃべって

というやつ。それをお願いするのはいいけど、お願いする以上、貴様も英語で相手し差し上げろ。と思います。「これ、英語でなんていうの?」とは違う。それはいい。頻度にもよりますが、あまりに多いと「辞書引けよカス」って言います。若しくはリアルに「ググれカス」って言います。

ちなみに向こうにいたとき、クラスメートに「なぁ、ハナクソって日本語でなんていうの?」って聞かれたので「Hanakuso」と答えると校内で「ハナクーソー」が大流行したのは内緒です。

日本語を覚えるコストについて

帰国したとき、ほとんど日本語がしゃべれませんでした。そして受験までしました。ダブル、トリプルで語学を覚える努力をしました。だから今こうして日本語でブログを書いています。また、日本の文化というかやり方とか、そういうのに慣れるのにも暫く時間を要しました。

山口県にいたときに向かいのアパートに近所の小学校、中学校に英語を教えていたオーストラリア人の女子大生がいました。彼女はほとんど日本語がわかりませんでした。多分、僕も彼女と近い状態で帰国して日本語を必死にリカバリーしました。しかし、彼女は日本に永住するつもりもなく、そして日本にそれほど愛着もなく、とうとう日本語を覚えず、また日本人と絡むことなく帰国してしまいました。今思えば僕が積極的に絡んであげればまた違う結果になっていたのかもしれませんが、つまり、何もしなければ日本語も英語も簡単に会得することなど出来ないのです。

まぁ、あの女子大生、よく夜中にパーティしてやかましくて面倒臭かったからいなくなって正直助かったんですけどね…

システムエンジニアになると…

今度はプログラミングを覚えました。なかなか楽しくて、苦しくて、そしてまた楽しくて。そんな仕事をやらせてもらっています。すると先日同期にこんなことを言われました。

いいよな、お前はプログラミング出来て

この時味わったデジャヴ感は今更語るまでもないですが…(以下省略)

海運でアジア人達と仕事して…

米語ではなくアジア人の英語と所謂正当派の英語を覚えました。ほとんどがイギリスに留学している人たちが相手だったので英語ですね。ちょっと苦戦しましたけど、ビジネスとか日常会話には全く困りません。

また、インド、中国、韓国、シンガポール、中東とか、各国の訛りにも慣れました。アメリカの友人たちには「インド人の英語よくわかるね」って言われるけど、慣れてしまえばどうってことないです。というかインド人とはかなり長いお付き合いしてましたからね。

更に言えば、ヨーロッパの人たちとも仕事でお付き合いしていたので、特に世界に出て訛りで苦労することはもうないのではないかと思ってます。

バイリンガルは2ヶ国語だけ

当たり前ですが、読んで字の如くです。インドとか中国とか、多民族国家の人たちといると、いつも驚かされるのですが、彼らはマルチリンガルです。インド人の例では

と、最低3つの言葉を使います。しかも、それぞれ全く違う文法の言語であるケースが多いみたいです。中国の場合、北京語と広東語があり、更に現地語がある感じです。ですのでバイリンガルくらいで珍しがる国もなかなか珍しいのではないかと思います。

日本ほど難しい国はない

本当に色々とややこしい国です。でも、長くいると本当に「いい人ばっか」です。勿論、悪人もいますが、日本人の精神の根っこに宿る魂はとても美しく誇れるものだと思います。

日本人にはdisciplineがある。それが特別なのだ。

とよく外国の方に言われます。disciplineってわかりますか?「規律正しい」とかそんな感じの意味です。

英辞郎 on the WEB

逆に「日本人には個性がない」と言う方もいますが、僕はdisciplineがある大和魂を理解してもらえることを嬉しく思います。

互いを認め合うこと

これが出来ていれば何も問題はないでしょう。僕が帰国子女の方とお話しするときは

色々とご苦労もあったでしょう

と言ってしまいます。帰国子女は「楽して生きてきた人たち」と思われている気がするからです。苦労なんてのは誰にでもあります。ただ、「誰かの個性やスキルを安く扱う人」が多い気がします。また、スキルに関して言えば、完全にマーケットに依存する部分なので、英語ができる程度ではたいしたマーケットバリューはありません。マーケットバリューはないけど、会得するには個人差はあるにせよそれなりのコストがかかっているということです。僕はたまたま帰国子女だったことで若くしてそのコストを経験していたにすぎないのです。

また、努力は必ず報われるワケではありません。何かを覚えて活かすのは本人です。誰かが勝手にフォローなんてしてくれません。しかし、色んなスキルを複合的に混ぜたり、また人柄や性格なども合わせるとその人の個性になりますよね。個性って日本であまりビジネスで採用されやすいファクターではないと言われたりもしますが、そんなことはなくて、むしろ僕はそれだけで今までやってきましたw ドラスティックな外資系企業では僕の個性なんてそれこそハナクーソーなレベルなのですw いくつになっても学びたい心。これさえあれば人生はバラ色なのです。

そんじゃまた。

バイリンガル・ジャパニーズ―帰国子女100人の昨日・今日・明日

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